歯医者にて

 えー長いことお世話になってる(?)歯医者ですが、まだまだ拘束されそうです。(涙)

 そこは三つの席というか治療台があるんですが、今日はわたしはまんなかの席に座らせられました。お隣には日に焼けた男の子が座っていました。ちょっと待っててくださいねぇの声にぼんやりと目を閉じていたら、突然隣から悲鳴が…

 いやだいやだ、いたいのいやだ…
 いたくないよぉ ちくっともしないよぉ
 いやだいやだ、こわいのいやだ…
 こわくないようぉ 

 やり取りはいつまでも終わりません。治療台から降りて、床に座り込んでいるようです。しまいには、「一体いくつなの? 幼稚園の子もそんなに泣いたりしないよ」って言葉が飛び交っておりました。中一の男の子でした。いやっ、こわいんだろうね、前に痛い思いしたんだろうねって思いつつも、うるせー、はよおとなしして終わらせんかい、こっちは待たされてんぞとも思っておりました。

 結局、説得は一時中断され、わたしのほうを先にやることになったんですが、その間も衛生士さんが一所懸命話をしてました。

 自分の処置がすんだわたしは、「ここは痛くないよー」とやさしく声をかけてやるか、それとも「痛いぞ、痛いぞ、泣くほど痛いぞ」といぢめてやるかをしばし悩んだ後、結局歯医者さんと衛生士さんにおつかれさまでーすと声をかけて退散しました。

 やっぱりいぢめてやればよかったかなぁ…