るぅらるるぅらるすぅさせしむ

 昨日の土砂降りのような状況ではありませんが、今日も雨が降っているので、傘をさして外回りです。憂鬱だなぁと感じてしまうこんなときには、高校時代の先生の言葉を思い出しています。

「いい傘を買いなさい。持ってるだけでうれしくてたまらなくなるような、そんな傘を。そうしたら、いやだなぁっと思っていた雨の日が、楽しくて、待ち遠しい日になるよ」

 現実問題としては、いい傘は置き忘れて哀しくなるとか、もって行かれて悔しい思いをするなんてことがあって、安物傘を消費する毎日であったりですが、見方一つで、雨の日も楽しくなるってことがあるんだということだけは、意識してもいいでしょう。

「なぁニシシタ。これは違うと主張するのもいい。真実は一つしかないっていうのも正しかろう。でも、物事を見る目はひとつじゃないんだってことは、覚えておいた方がいい」

 反抗ばかりしていた当時のわたしには、かっこわるくて、たよりないとしか思えなかった先生ですが、今思えばよくもまぁ丁寧に、我慢強くつきあってくれていたものと思います。しつこくしつこく復唱させられた古文のフレーズとともに、先生のせりふが思い出されるくらいですから。